自信を持って印鑑を押していますか?

4月も後半になり、新しい生活にも少しは慣れてきた頃でしょうか・・・。

 

新生活が始まると多くの場面で印鑑が必要となります。

印鑑は誰でも1個は持っているのですが、意外と詳しいことを知らない方が多いのです。

私も印鑑について無知だったので、社会人になってから急に必要になった時にとても困った事を覚えています。

はんこ屋さんで働いてから印鑑の重要さを初めて知り、社会人になる前に知っておくべきであるとしみじみ感じました。

お子様、お孫様がいる方々は、印鑑をお渡しする際に印鑑の大切さを伝えてあげて下さい。

—————————————————————————————————————————————–

印鑑には一般的に重要度が違う印鑑の共用を避ける為に3種類に使い分けをする必要があります。

【実印】

市区町村に対し印鑑の登録を行い、必要に応じて印鑑証明書を発行してもらいます。

不動産登記の売買、財産相続、車の購入(登録)、その他契約書には実印が必要となります。

又、実印は守護印(本人を守護する印)とも言われ、世相を反映して「お守り」として持たれる方もいらっしゃいます。

【銀行印】

銀行・証券・郵便局との取引に使用します。

銀行印の偽造を防ぐ方法は、次の2点が挙げられます。

(1)印鑑の管理をきちんと行うこと。
・通帳への押印はしない
・通帳と印鑑は別々に保管する
・日を決めて点検する(残高の確認等)
(2)印鑑の共用を避ける。
・家族人数に合わせて銀行印を用意し、各々郵便局、銀行等に分散する
・銀行印と認印の共用は避ける

★認印は人に見てもらう印影であるのに対し、銀行印は身代印とも言われ、個人の権利を守る大切な印鑑です。

銀行印と認印の共用を避ける事が肝要です

【認印】

(1)家庭印・・・宅配便、回覧板、提出書類等幅広く活用します。

(2)仕事印(営業印)・・・会社内、外営業関係など、その人の顔として活躍します。

—————————————————————————————————————————————–

機械彫りの印鑑は、安くて早く作れますので、とても買いやすいですが、全く同じ印鑑を持っている人が大勢います。

手彫りの印鑑は、全て職人の手で作っているので、時間がかかり、値段も高く思われています。

しかし、全く同じ印鑑は作れませんので、世界でたった一つの印鑑となりますので偽造対策にとても有効なのです。

資産や財産全てを管理する為には、それなりの対策は必要だと思います。

私もはんこ屋さんの仕事に関わるようになってからこの手彫り印鑑を3本揃えました。

それからは、印鑑をきちんと管理し、必要になるたびに迷わず使えるようになりました。

そして、私の「顔」となる印鑑ですので、責任が生じる事を自覚し、毎回自信を持って押せるようになりました。

 

印鑑はその人の分身とも言われます。印鑑を押すという事は、押した人に責任が伴うとても重要な事なのです。

勧められるまま押してしまうのではなく、印鑑を押す前にもう一度内容を確認し、ご自身で納得してから押してください。